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コラム

2026.10.25

AI で作ったホームページ、公開したあと誰が見ていますか ──「作る」より「持ち続ける」に手間がかかる理由

AI に話しかけるだけで、ホームページの形ができあがる時代になりました。
デザインの案も、文章の下書きも、数分で出てきます。
教室の運営で忙しい方にとって、心強い道具だと思います。

ただ、ホームページは公開した日がゴールではありません。
いまのホームページの多くは、公開したあとも中身を新しくし続けることを前提に作られています。
この記事では、不安をあおることはしません。
公開したあとに何が起きるのか、ご自身で確かめられることは何かを、順番にお伝えします。

なぜ「新しくし続ける」ことが前提なのか

文字と画像だけを並べた昔ながらのページ(HTML と CSS だけの作り)は、中で動くものがほとんどありません。
そのため、しばらく手を入れなくても、外から悪用されにくい作りです。

一方、AI に頼んで作るホームページは、多くの場合、たくさんの部品を組み合わせてできています。
表示を速くする部品、フォームを送る部品、画像を整える部品など、数十から数百の部品が使われていることも珍しくありません。
これらの部品は世界中で使われていて、弱点が見つかるたびに、直した版が配られます。
直した版に入れ替えない限り、弱点はそのまま残ります。

公開したあとに起きること

使っている部品に弱点が見つかる

2026 年 10 月にも、ホームページによく使われている部品(Next.js)に、外から操作されうる重大な弱点が見つかり、直した版が公開されました。
直した版に入れ替えていないサイトは、弱点が知られたまま開いている状態になります。
入れ替え自体は難しい作業ではありませんが、「自分のサイトがその部品を使っているか」「いまどの版か」を知らないと、そもそも気づけません。

鍵や権限の設定が、そのままになっている

AI に頼むと、画面から直接データベース(お申込みや会員の情報の置き場所)を読む作りになることがあります。
このとき、データベースの鍵や「誰が何を読めるか」の設定が甘いまま公開されると、読まれてはいけない情報まで外から読めることがあります。
Ballet Pass でも、自社のサイトの点検で権限を締め直したことがあります。
作った直後は動いて見えるので、気づきにくいところです。

試しに作ったページが、公開されたまま残る

AI なら気軽に試作できるぶん、試しに作ったページや、見本のサイトが増えます。
それらが公開されたまま忘れられ、古い版のまま残ることがあります。
実は Ballet Pass でも、半年前に作った見本のサイトが、古い版のまま公開されていたのを点検で見つけ、止めました。
作った本人でも忘れるので、一覧にして定期的に見直すしかありません。

「サーバー会社が直してくれる」の範囲

WordPress などを動かしているサーバーの土台(PHP)にも、2026 年 10 月に重大な弱点が見つかりました。
このとき、修正版はレンタルサーバー会社が用意してくれます。
ただし、修正版への切り替えは、サイトの持ち主か制作会社が行うことが多く、切り替えたあとの動作確認も必要です。
同じ契約の中に、別の人が作ったシステムが入っていて、一緒に切り替わっていた、ということもありました。

「サーバー会社に任せているから大丈夫」は、半分だけ正しい、と考えていただくのが実態に近いと思います。

AI で作ったサイトで確かめたい 5 つのこと

ご自身で作った方も、知り合いに作ってもらった方も、次の 5 つを確かめてみてください。
答えられないものがあれば、作った方に聞いてみるのがいちばんの近道です。

  1. 何で作られているか、言えますか
    使っている仕組み(WordPress、Next.js など)と、その版が分かれば、弱点のお知らせが出たときに自分のサイトが当たるか判断できます。
  2. 弱点のお知らせを、誰が受け取っていますか
    部品やサーバーの弱点のお知らせは、待っていても教室には届きません。
    受け取って判断する人を決めておきます。
  3. お問い合わせフォームに、ロボット対策がありますか
    対策が無いと、迷惑な送信が大量に届いたり、送信内容がサイトの中に残ったりすることがあります。
  4. 使っていないページや試作が、公開されたままになっていませんか
    ドメインの下に、覚えのないページやサブドメインが残っていないかを見ます。
  5. 中身を説明できる人がいますか
    困ったときに、どこを直せばよいかを説明できる人がいるかどうかで、直るまでの時間が大きく変わります。

Ballet Pass Web が公開後にしていること

Ballet Pass Web では、制作したホームページを公開したあとも、保守プランの中で次のことを続けています。

  • 弱点が公表されたら、お預かりしている全サイトの版を並べて確かめます。
    2026 年 10 月の Next.js の件でも、公開中のサイトがすべて直した版で動いていることを確かめ、当てはまるものは入れ替えました。
  • 月に一度、検索・AI 検索・セキュリティの点検を、道具を使って全ページで行います。
  • 自社のサイトも、同じ点検の対象にしています(見本のサイトを見つけたのも、この点検でした)。
  • 保守を終えられるときは、ソースコードや設定を説明つきでお渡しします。

セキュリティ全般の確かめ方は、小さな教室のホームページも狙われる もあわせてご覧ください。

AI で作ること自体は、悪いことではありません

AI で作ったホームページが危ない、ということではありません。
大切なのは、公開したあとに誰が見るのかを、作る前に決めておくことです。
ご自身で続けられるなら、更新の担当と、弱点のお知らせを受け取る先を決めておけば十分です。
手が回らない、判断に迷う、というときは、お気軽にご相談ください。

Ballet Pass Web では

バレエ教室・ピラティススタジオに特化したホームページ制作を行っています。
公開したあとの点検と、弱点が見つかったときの対応は、保守プランの中で続けます。

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